2016年も国内外たくさんのメーカーから性能のアップしたAndroidスマートフォンが発売されました!
各メーカーともにフラッグシップ(ハイスペック)機を発表してますが、搭載されているSoC (CPU)はバラバラでどのSoC (CPU)が性能が良いのかを知りたかったので調べてみました。
昨年より各SoC (CPU)メーカーがパワーアップしたSoC (CPU)を発表してますので、結果が気になりますね!
今回は、Android Authority 様より引用して、記事を書かせて頂きます。
誤訳等はご容赦ください。
SoC (CPU) とは?
こちらの記事を参考にしてください。
主要4大SoCメーカーとそのフラッグシップモデルは?
2016年現在、Androidのスマートフォンに搭載されているSoCは、
- Qualcomm(クアルコム) – Snapdragon (スナップドラゴン)
- Samsung(サムスン電子) – Exynos(エクシノス)
- MediaTek(メディアテック) – Helio(ヘリオ)
- HiSilicon(ハイシリコン) – Kirin(キリン)
以上の4大メーカーでほぼ構成されています。
その4大メーカーの2016年現在、主要フラッグシップ製品は以下のとおりです。
Snapdragon 821 | Exynos 8890 | Helio X25 | Kirin 960 | |
---|---|---|---|---|
Cores | 4 | 8 | 10 | 8 |
CPU | 4x Kryo | 4x Exynos M1 4x Cortex-A53 |
2x Cortex-A72 4x Cortex-A53 4x Cortex-A53 |
4x Cortex-A73 4x Cortex-53 |
CPU clock | 2x Kryo – 2.4GHz 2x Kryo – 2.0GHz |
M1 – 2.29/2.6GHz A53 – 1.5GHz |
Cortex-A72 – 2.5GHz Cortex-A53 – 2.0GHz Cortex-A53 – 1.55GHz |
Cortex A73 – 2.4GHz Cortex A53 – 1.8GHz |
Arch | ARMv8-A (32 / 64-bit) | ARMv8-A (32 / 64-bit) | ARMv8-A (32 / 64-bit) | ARMv8-A (32 / 64-bit) |
GPU | Adreno 530 @ 653 MHz | Mali T880MP12 @ 650MHz |
Mali-T880 MP4 @850MHz | Mali-G71 MP8 @900MHz |
Memory | LPDDR4 1800MHz | LPDDR4 1800MHz | LPDDR3 933MHz | LPDDR4 1800MHz |
Process | 14nm | 14nm | 20nm | 16nm |
どんな機種に搭載されている?
フラッグシップモデル
- Snapdragon 821 – Googel Pixel , Xiaomi Mi5s , Xiaomi Mi Note 2 , Xiaomi Mi MIX , OnePlus 3T , Zenfone 3 Deluxe , LeTV Leeco Le Pro 3 など
- Exynos 8890 – Samsung Galaxy S7
- MediaTek Helio X25 – Meizu Pro 6 , Xiaomi Redmi Pro など
- Kirin 960 – Huawei Mate 9
以下のモデルも比較対象としました。
- Snapdragon 820 – Samsung Galaxy S7 (Qualcomm variant) , Xiaomi Mi5 , OnePlus 3 , Xperia X Performance , Galaxy S7 edge , LeEco Le Max2 など
- Snapdragon 810 – Nexus 6P
- Exynos 7420 – Samsung Galaxy Note 5
ベンチマーク結果
Antutu
AnTuTuは、Android用の「標準」のベンチマークの1つです。
これは、CPU性能とGPUのパフォーマンスの両方をテストした後、最終的なスコアを提示します。
しかし、AnTuTuは、ベンチマークで使用されるテスト負荷が完全に人工的なものであり、実際の使用感を反映していないことは注意するべき点です。
ですが、それを考慮に入れても一般的なベンチマーク結果として役立ちます。
AnTuTuの結果はかなりの情報を与えてくれます。
第1に、今年のプロセッサーの全てが昨年より速いことが確認できます。
第2に、120,000以上のスコアを出す4台のプロセッサーがあることが確認できます。
Snapdragon 821、Snapdragon 820、Exynos 8890とKirin 960。
昨年のSnapdragon 810と比較してAnTuTuパフォーマンスの30%の増加しています。
Antutuでの勝者はSnapdragon 821です。
Geekbench
Geekbenchは、複数のプラットホームの向こうで利用できる一連のベンチマーク・テストです。
Primate Labs Inc.(Geekbenchの背後にある会社)によると、Geekbench CPUテストは、クロスプラットフォームCとC++で書かれます。
同じコードがすべてのプラットホームで使われます。
そして、同じコンパイラ・オプションが各々のプラットホームで使われます。
Geekbenchは、シングルコアテストのスコア及びマルチコアテストのスコアの2つのテストを行います。
昨年の主要なSoCの著しいパフォーマンス改善がわかることができます。
たとえば、Exynos 8890はExynos 7420の上に42%の一つの中心的なパフォーマンス改善を示します。
シングルコアの勝者は、Kirin 960です。次に、Exynos 8890が続き、Helio X25が3位になりました。
マルチコアテストでの結果は、Kirin 960が1位。続いて、Exynos 8890という結果に。
Snapdragon 821はコアが少ないのに善戦した感じます。
しかし、MediaTekのHelio X25の性能は、10のCPUコアを持って考えると残念です。
Geekbenchの総合優勝は、Kirin 960とExynos 8890です。
他のベンチマークの結果は、Android Authorityより参照願います。
まとめ
今年のベンチマークは、クアッドコア・オクタコア・デカコアプロセッサ間の面白い戦いとなりました。
まず、2016年のプロセッサは2015年のものよりも高速であることを証明しました。
MediaTekのHelio X25は、実際使用する際のパフォーマンスの面で、SnapdragonやExynos、Kirinに競合することはできません。
実際の使用においては、多くの異なる条件の下で良好なオールラウンドパフォーマンスを発揮した、Huawei社のKirin960が勝者で、次点でExynos 8890です。
しかし、KirinとExynosの問題はSnapdragonがより広く入手可能であるのに対し、KirinとExynosは限られたスマートフォン機種にのみ利用可能であるという点です。
(KirinはHuawei機種のみ。Exynosはサムスン機種のみ。)
ですので、あなたがHuaweiやサムスンのファンでないならば、Snapdragonは素晴しいプロセッサであることを意味します。
だから一言で言えば、2016年時点で最良のAndroidのSoCは、Kirin 960であり、ほぼ差がなく次点でExynos 8890とSnapdragon 821。
Snapdragon 821は、誰にでも手に入る意味で人気のある選択肢となりそうです。
MediaTekのX25は良好なプロセッサであり、ミッドレンジモデルの中の最上位モデルとして最適です。
ということで、Android Authority の見解を超個人的に要約すると、
2016年時点で最良のAndroidのSoCは、Kirin 960だが、
Huaweiの機種にしか搭載されてないので、
Snapdragon 821搭載機種の方が機種の選択肢が広くて
自分に合った機種(カメラやUI、操作性などの機能で)を選びやすい。
ということでしょうかね。
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